今回は日本の航空機用エンジンの特集です
最新のエンジンは決して世界に引けを取りません
まず始めは極超音速用エンジンです
極超音速とはマッハ5以上の速度領域のことをいいます
現在の旅客機は亜音速 つまりマッハ1以下で飛んでいます
この極超音速用エンジンが実用化すれば コンコルドより
速く飛べる旅客機も可能です
極超音速用スクラムジェットエンジン
これはマッハ5以上の極超音速域飛行のための
エンジンで 始めの加速はターボエンジンで
十分なRAM圧によってコンプレッサー無しで
空気圧縮できる速度で駆動します
ただラムジェットは取り込んだ空気が低速に
なってしまうので 流入した空気を速度が
速いままで燃焼させることのできる
スクラムジェットは理論的にはM15程度まで
加速できるとされています
当然 加わる熱も高くなりますが燃料に
よって冷却するシステムになっています
画像はひっくり返したスクラムジェットの
試験器に対してマッハ4の流体を当てているもので
強烈な発光と発熱をしている様子が分かります
RDエンジン
聞きなれない名前のエンジンですが
これは燃焼室内で水素燃料が円周上を回転
(ローテティング)して燃焼(ディストネーション)
しながら超音速で伝播していくというエンジンです
こちらもコンプレッサー無しでガスタービンよりも
強力で低燃費(20%程改善といわれる)未来のエンジンです
燃焼室内の円周をぐるりと水素燃料が
燃焼しながら衝撃波と共に超音速で廻る様子
続いてはF-2という戦闘攻撃機の後継機のために開発が
進められているエンジンで こちらは実証テストまで済んでいます
XF9-1の技術は世界レベルと発表
防衛装備庁はXF9-1エンジンが、地上運転試験に
おいてアフターバーナー使用の最大推力15tを達成し
タービン入口温度1800C度も達成していることから、
「日本の航空エンジン技術は世界Lvに達しつつある」
との見方を示した。
これまで紹介してきたXF9-1エンジンが
目標性能を達成したという内容です
この画像はXF9-1のノズル部分のアップですが
3Dベクタードノズルとなっているのがわかると思います
周囲の全てに20度の角度で可動となっています
続いて国産の超音速大型ドローンの話題について
見てみましょう
開発が進む超音速無人機オオワシ
こちらは飛行に成功したオオワシ1号機
オオワシ2号は最高速度がマッハ2で、
航続距離は100キロ。M2といえば、英仏共同で
開発された超音速旅客機コンコルドに匹敵する
室蘭工大/航空宇宙機システム研究センターHPより
オオワシ2号の機体は、炭素繊維強化プラスチック製。
全長6・3m、主翼部の最大幅2・4mで、燃料を含む
重さは約350キロだ。
現在は3分の1スケールの模型で空気抵抗などの
試験を行っている/サンケイより一部抜粋
ここのところ少なくなった高翼機のデザインだが
Mig25など高高度対応機に採用されている
室蘭工大の航空宇宙機システム研究センターで
開発が進められているオオワシ2号
この機体はとても興味深いですね
いくつも特徴がありますが まずエンジンです
ガスジェネレータサイクル・エアターボ・
ラムジェットエンジン(GG-ATR)という
新しいエンジンが研究されています